テニスのグランドスラム・4大大会の一つである全米オープンテニス。
USオープン(US OPEN)とも呼ばれています。
その他3つの大会は全英オープン(ウィンブルドン)、全仏オープン、全豪オープンです。
2018年の全米オープンは、8月27日〜9月9日の14日間の期間に開催されました。
男子シングルスでは、錦織選手が残念ながら準決勝で敗退しましたが、ベスト4という立派な結果でした。
女子シングルスでは大坂なおみ選手が優勝!
日本選手初のグランドスラム制覇という快挙を達成したのも新しい記憶です。
2019年の日程はまだ未定ですが、毎年同じような期間で開催されているので、2019年も同じ時期になると思われます。
また、全米オープンといえば、錦織圭選手が2014年に準優勝した大会なのですが、ぼくはその2014年の大会に行って来ました。
錦織選手の準々決勝(vs スタン・バブリンカ選手)、準決勝(vs ノバク・ジョコビッチ選手)の熱い熱い2試合を観戦しました!
その時の会場の様子も交えながら、全米オープンテニスの観戦記録について、まとめます。
会場
会場はニューヨーク市郊外にあるフラッシング・ メドウのUSTAナショナル・テニス・センターです。
USTAナショナル・テニス・センターのセンター・コートであるメインスタジアム「Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)」。
1996年までセンター・コートとして用いられたルイ・アームストロング・スタジアムやその他にグランドスタンド、グランドコートといくつかの種類の会場があります。
アクセス
地下鉄の7番線(紫)の「Mets Willets Point (メッツ・ウィレッツ・ポイント)」という駅が最寄駅になります。
マンハッタンの中心・タイムズスクエアから乗ると、約45分で到着します。
ニューヨーク・メッツの本拠地シティ・フィールドがすぐ側にあります。
最寄駅から会場へ
最寄駅から会場までは徒歩5分程度です。
大会期間中はほとんどのお客さんが全米オープンを観戦しに来ているので、その行列についていけば会場に到着できます。
また、「US OPEN」と書かれた旗もあるので、それに従って進めば会場まで迷うことはありませんでした。
会場付近まで来ると、「TICKET HOLDERS」と書かれた入場口「East Plaza Gate」があります。
チケットを事前に持っている方はここから入場できますが、当日チケットを購入する場合、別にチケットオフィスがあるので、そちらでチケットを購入しましょう。
ちなみにぼくも準々決勝の方は当日券を買いました。
入場口では手荷物検査が行われているため、手荷物のある・なしで列が分かれており、「ESPRESS LINE」と書かれている方は手荷物のない方の列です。
荷物なしの列の方が、検査の時間が少なくすむため、進みが圧倒的に早いです。
ちなみに会場の出入り口は一つだけではありません。
上の写真は駅側のゲート「East Plaza Gate」なのですが、そこから南へ半周回ったところに「South Plaza Gate」があります。
手荷物検査を受けて、いざ入場!
チケットさえ持って入れば、何度でも入退場可能です。
会場散策
ギフトショップ
「East Plaza Gate」から入場し、メインスタジアム「Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)」に向かって進むと、全米オープンのオフィシャルグッズを販売しているギフトショップがあります。
ショップでは大会の公式ブックやTシャツや帽子などのウェア、タオル、グラス、キーホルダー…などなど多種多様なグッズが販売されています。
ぼくもTシャツ、マグカップ、テディベア、ピンバッチや選手が試合中に使用しているバスタオルなどを購入しました。(3万円分くらい使ったかな…)
ドロー表
ルイ・アームストロング・スタジアムの側に、どデカい看板のドロー表が設置してあります。
試合終了後は、係員の人がやって来て、ドロー表に結果を貼っていきます。
試合の組み合わせは一目瞭然。
ドロー表のすぐ下にはWOW WOWの中継ブースがありました。
ここの後ろを通ればテレビに映ることができるかも。
食事
メインスタジアム「Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)」のすぐ側には食事ができるレストランが併設されています。
ぼくも試合の観戦前にチキンのサンドイッチとポテトフライのセットで腹ごしらえしました。
アメリカの料理は量が多い…
グランドコート
会場をテクテクと散策していると…
グランドコートもたくさんあります。
グランドコートではグランドレベルでプロの試合を観戦できます。
センターコートのチケットを持っていれば、無料で観戦できます。
自分の観戦したい試合の合間にグランドコートなんかで眺めるのも、全米オープンの楽しみ方の一つです。
Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)
ここからはUSTAナショナル・テニス・センターのセンター・コートであるメインスタジアム「Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)」での観戦レビューです。
スタジアムの入口には電光掲示板が設定されており、当日のスケジュールや試合結果、ダイジェスト映像が流れたりしています。
スタジアムの中では軽食や飲み物、アルコールも売られています。
その中でもオススメはオリジナルカクテル。
プラスチック製グラスが付いてきます。
お土産にも最適です。
準々決勝(錦織圭 vs スタン・バブリンカ)
Arthur Ashe Stadium(アーサー・アッシュ・スタジアム)はコートサイドの1F席、2F席、3F席とあります。
準々決勝「錦織圭 vs スタン・バブリンカ」の試合は3F席から観戦。
写真だと結構遠く感じるのですが、実際はテニスボールが見えるレベルの距離なので、問題なく観戦できます。
3F席からでも、通常のレンズのズームで選手をしっかり捉えることができました。
写真は錦織選手です。
ちなみに2F席からの眺めはこんな感じです。
試合は4時間を超える激闘。
錦織選手が3-6、7-5、7-6 (9-7)、6-7 (5-7)、6-4のフルセットの末にバブリンカ選手を破り、自身初となるグランドスラムベスト4進出を決めました。
また、日本男子96年ぶりのグランドスラム準決勝進出という快挙を達成した試合でもあります。
準決勝(錦織圭 vs ノバク・ジョコビッチ)
準々決勝から2日後、準決勝「錦織圭選手 vs ノバク・ジョコビッチ選手」の試合も観戦。
3F席でした。
当時、錦織選手は成長中であり、後にこの大会をキッカケに一気にブレイクするのですが、この試合ではまだまだ若手扱い。
会場の雰囲気はジョコビッチ選手を応援するファンが大多数(9割以上がジョコビッチ側の人たち…)という感じでした。
この試合もまた、準々決勝に続く大激闘。
錦織選手は6-4、1-6、7-6(7-4)、6-3で、世界ランク1位(当時)の絶対王者であるジョコビッチ選手を破って決勝進出を決めました。
日本人選手がグランドスラムのシングルスで決勝に進出するのは史上初であり、アジアの男子選手としても初の快挙でした。
試合後、王者を破った錦織選手に対し、会場のすべてのテニスファンによるスタンディングオベーションが…
感動で涙が出ました!
試合後、ユーズドボールを販売しているお店をのぞいてみると、先ほど終わったばかりの錦織選手とジョコビッチ選手と試合のマッチポイントで使用されたボールが販売されておりました。
お値段は$179.99。
当時の日本円で約19,800円。
さすがに買えませんでした…
錦織選手とジョコビッチ選手の試合後、もう一つの準決勝「ロジャー・フェデラー vs マリン・チリッチ」の試合も観戦。
ジョコビッチ選手の人気もすごかったのですが、フェデラー選手の人気はそれ以上!
会場すべてがフェデラーファンなのではないかと思わせるくらい、「ロジャー!」の声が飛び交っていました。
しかし、残念ながらこの試合はフェデラー選手がストレートでチリッチ選手に負けてしまうという結果に…
試合後にドロー表を見に行くと、「NISHIKORI」と「CILIC」の文字が決勝まで進んでいました。
旅行の日程の都合上、残念ながら決勝戦は観戦できませんでしたが、大満足の2試合でした。
試合後、興奮が冷めあらないまま、Mets Willets Point駅へと向かい、マンハッタンの夜に繰り出しました。
さいごに
テニスのグランドスラムに初めて行ったのですが、試合はもちろん、スケールの大きさやファンの熱気、会場外での楽しみなど、想像以上に楽しく、1日中楽しめる空間です。
東京からニューヨークへの乗り換えなしで行けるので、移動も楽です。
錦織選手・大坂なおみ選手など、今後も日本人選手の活躍が大いに期待できるので、会場へ足を運んで応援してみては、いかがでしょうか?