“できて当たり前”のことを当たり前にやるのは、「仕事ができる人」になるための最低条件です。
今回はそんな”できて当たり前”の行動の1つ「結論から話す」について。
周りの人と仕事を進めるにあたり、どんな職種でも必要になってくるのはコミュニケーション能力。
今回ご紹介する「結論から話す」を実践すれば、ビジネスに必須なコミュニケーション能力を引き上げることができます。
結論から話すということ
結論から話さない人の話は、最後まで話を聞かなければ最終的な結末がわかりません。
話の途中で聞き手側が質問したくなっても、最後まで聞かなければ質問ができません。
【例】結論から話す人と話さない人の会話
上司から「今日の打ち合わせはどうだった?」と聞かれた時
できる人
「3点の課題があがりました。1つ目は昨年度の売上、2つ目は…」
はじめに結論を話すことで、まずは会議の結果を知ることができます。
できない人
「昨年度の売上についてですが…」
と話し始め延々と打ち合わせの内容を聞かされます。
「で、結局どうだったの?何が課題だったの?」と聞きたくなることもしばしば。
ビジネスは小説ではありません。
そのため、起承転結のあるようなドラマチックな報告はいりません。
結論から話すことで得られるメリット
時間の有効活用
時間の有効活用ができれば、上司や同僚、自分のみんなが幸せになります。
結論を始めに話すことにより、話の90%が終わったと言っても過言ではありません。
聞き手側も話の中で聞きたいポイントを取捨選択できるようになります。
結論までの過程ももちろん大事なことですが、話の内容によっては結果だけが知ることができれば、良いこともあります。
結論を話した時点で上司が「わかった。後は頼んだ。」というように結論だけを求めることも多くあります。
つまり、相手が時間をコントロールすることができるようになるのです。
目的の明確化
本を読むときは目次を読み、概要をつかんだ上で本編を読み始めると頭に入りやすいとよく言われます。(小説などは除きます。)
結論が分かれば、話の終着点が見えるため、はじめに全体の概要をつかむことができるためです。
また、話の筋が通るため、他の話題に飛んでも戻ってこれるようになります。
つまり、話の目的を明確化することができます。
結論から話すコツ
事前に話を組み立てる
相手からとっさに話を振られると難しいかもしれませんが、自分から話しに行くときは事前に準備ができます。
事前準備の方法は、簡単です。
- タイトルを決める
- 見出しを決める
この2つを実行しましょう。
例えば、友人に美味しいお店を紹介する時に必要な情報を思い浮かべてください。
そうすると、タイトルは「美味しいお店」になります。
見出しは「場所」、「ジャンル」、「コスト」などでしょうか。
これを会話にすると…
「この前、うまか店ば見つけたけんね。天神にあるイタリアンやとけど、ばりリーズナブルで…」※
このように本当に伝えたい情報をはじめに相手に与えておきます。
その後に詳細な場所、出てきた料理、支払った金額などの詳細を伝えれば良いのです。
※九州弁でなくても構いません。
※今回はあくまでビジネスでの使用方法を日常会話に置き換えてみただけで、日常の会話ではここまで気にする必要はありません。
このように伝えたい大きな目的を絞った後に、次に必要な細かい点を列挙します。
これを続けることで、結論から話す方法を自然と身につけられ、相手から突然話を振られても対応できるようになります。
常に結論から話すことを意識する
精神論に近いのですが、常に結論から話すことを心がけておくことはとても大事なことです。
例え事前準備ができていたとしても、他の話に変わった時に、臨機応援に対応ができなくなってしまいます。
そのため、常に結論から話す習慣をつけましょう。
ぼくは「結論から言うと」というフレーズを頭の中に思い浮かべた上で、話し始めるようにしています。
そうすれば、必ず始めに結論を伝えることができるからです。
まとめ
あなたはできていますか?
ビジネスシーンでは、結論から話せば、みんながハッピーになることが多いです。
結論から話すことを習慣とすることで、一段高いビジネススキルを手に入れましょう。
なお、日常生活では時と場合によるので要注意です。
例えば、他人に身の回りで起こった面白い話を伝える時は、起承転結を意識した方が確実に受け入れられます。